給水設備工事について解説します!

2025/3/24

 

水道水を供給する設備の設置や、修理・改良をする給水設備工事。
生活に欠かせない給水設備工事とは、どのような工事かご存じでしょうか。
今回は、意外と知らない給水設備工事の概要についてご紹介します。

給水設備工事とは?

建物内に水道水を供給するためには、専用の設備を用います。
給水設備工事とは、建物や施設に水道水を供給するための設備を設置したり、修理や改良をし
たりする工事です。
給水設備工事には配水管から分岐して給水管を敷設する工事や、貯水槽・給水ポンプの設置工
事、水道メーターやバルブの配管工事も含まれます。

給水設備工事の種類

給水設備工事と一言でいっても、給水設備工事は工事の内容によって複数の種類に分けられます。
主な給水設備工事の種類は以下の通りです。

・給水管引込工事
・室内配管工事
・修繕工事

それぞれの種類の概要や特徴を解説します。

給水管引込工事

道路の下にある水道本管から、敷地内の水道メーターまで給水管を配管する工事です。
主に、建物の新築工事や給水管が破損して交換が必要になった際に施工されます。
給水管引込工事は、重機を用いて道路を掘削し、本管を露出させてから新しい配管を新設します。
一時的に通行止めをするケースもあり、工事の規模が大きくなりやすい点も特徴です。
難易度が高く、大規模な工事になりやすいため、自治体から許可を得た指定給水装置工事事業
者のみが施工できます。

室内配管工事

水道メーターからキッチンやお風呂、トイレ、洗面所、給湯器などの設備に向けて配管を接続する工事です。
新築時やリフォームで水回りの移動、追加、撤去をする際に施工します。
水を使う場所に向けて、適切に給水管や排水管を設置することで、水を自由に使えるようにできます。
室内配管工事も給水管引込工事同様、自治体が許可した指定事業者のみ施工できる点が特徴です。

修繕工事

給水管や止水栓、水栓などの給水装置に発生した破損を部分的に修繕する工事です。
その名の通り、「トイレの水が止まらない」「蛇口の水漏れがある」などの水回りのトラブルが発生した際に補修します。
一般的に、蛇口のパッキン交換や水栓の取り替えなどの軽微な修繕であれば個人でも可能です。
その一方で、給水管自体の修理や交換などを要する工事の場合は自治体が許可した指定給水装置工事事業者への依頼が必要です。

給水設備とは?

給水設備とは、代表的な設備として給水管・貯水槽・給水ポンプを指します。
ここからは、それぞれの設備の概要をご紹介します。

給水管

道路の下には配水管が張り巡らされています。
給水管とは、配水管から建物内に水を引き入れるための配管です。
戸建て住宅では、水は配水管から給水管を通って蛇口の順番に給水されます。

貯水槽(受水槽・高架水槽)

貯水槽とは、配水管から引き込んだ水を一時的に貯めておくための水槽です。
設置場所に応じて、「受水槽」や「高架水槽」と呼ばれることもあります。
貯水槽は主に、大量の水を必要とする集合住宅やビルなどに多く設置されています。
設置する建物が1階または地下である場合は「受水槽」、3階以上の建物の屋上に設置する際は「高架水槽」が用いられます。

給水ポンプ

給水ポンプとは、水を一定の圧力で建物内に供給するための設備です。
上水道や貯水槽の水を各階の水場まで行き渡らせる役割を担っており、水道水を出すために必要不可欠な設備の一つといえます。
特に、マンションやビルなど規模の大きな建物では、給水ポンプを使用して貯水槽に貯めた水を各部屋に送る給水方法が一般的です。

給水方式の種類

給水方式は、主に以下の種類に分けられます。

・直圧式直結給水方式
・増圧式直結給水方式
・高架水槽給水方式
・加圧給水方式

それぞれについて詳しく解説します。

直圧式直結給水方式

機械などの力を使わず、水道本管の圧力のみで給水する方式です。
一般的には3階建てまでの建物に施行されます。これは、水道本管の圧力のみを利用することで、
高い建物になると高層階まで水が行き届かないためです。
貯水槽が不要なため、管理の手間が省けることや、場所を取らないなどのメリットがあります。

増圧式直結給水方式

水道本管の圧力に加えて、ブースターポンプで水圧を高めて給水する方式です。
水圧を上げるポンプを用いることで、直圧式直結給水方式では届かない高層の建物でも給水ができます。
施工にはポンプの設置が必要なため、ポンプを設置する場所の確保が求められます。
水を貯水槽に貯めずに直接給水するため、衛生的に使用できる点はメリットです。

高架水槽給水方式

貯水された水を揚水ポンプによって高置水槽へ揚水し、重力を使って建物内に給水する方式です。
主にマンションやビルで用いられます。
貯水槽と高架水槽を使用するため、定期的な清掃消毒作業や水質検査、維持管理、管理記録などが必要です。
その一方で、貯水槽を使用するため、短期間の断水の影響を受けにくい点がメリットです。

加圧給水方式

水道本管からの水を一度貯水槽に貯め、貯めた水を各戸に加圧ポンプで送る方式です。
貯水槽に水を貯めるため、断水の際も貯水槽に貯水されている分は水を供給できます。
ただし、ポンプが故障すると水を圧力で行き届かせることが不可能になり、給水はできません。

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まとめ

建物や施設内に水を通すために必要不可欠な給水設備工事ですが、一般に知られていないことも多くあります。その知識を得ることで業者選びもしやすくなります。
当サイトの記事を参考により良い給水設備に興味を持っていただければ幸いです。

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