マンションの給水方式の種類は?

2024/8/19

 

マンションで給水をする方法はひとつではなく、さまざまな種類があります。そこで今回は、マンションの給水方式の主な種類と、給水方式ごとのメリットとデメリットをご紹介します。

マンションの給水方式の種類

マンションの給水方式は、大別して直結給水方式と貯水槽給水方式の2種類です。そこから、直結給水方式は「直結直圧方式」と「直結増圧方式」に、貯水槽給水方式は「高置水槽方式」と「加圧給水方式」に分けられます。ここからは、それぞれの種類の概要や特徴をご紹介します。

直結直圧方式(直結給水方式)

直結直圧方式は、水道本管から給水管を直接分岐し、各戸に給水する方式です。水道本管の給水圧力そのものを利用しているため、受水槽やポンプが不要であるという点が最大の特徴です。一般的に3階までの低層建物や戸建住宅に用いられます。そのため、マンションでは使われる機会の少ない給水方式です。

直結増圧方式(直結給水方式)

直結増圧方式は、水道本管から引き込んだ水を、増圧ポンプユニットを使って各戸に給水する方式です。直結直圧方式と同様に受水槽は不要で、ポンプを利用するという点に違いがあります。中高層建物向けの給水方式で、マンションで使われることも多い方式です。また、直結直圧方式では送水圧力が足りない場合に用いられる方式でもあります。

高置水槽方式(貯水槽給水方式)

高置水槽方式は、受水槽に貯めた水を揚水ポンプを用いて屋上に設置した高置水槽に送り、重力を活用して各家庭に送る方式です。断水時でも高置水槽内の水を利用できるという点が大きな特徴であり、短時間であれば断水の影響を受けません。

加圧給水方式(貯水槽給水方式)

加圧給水方式は、受水槽に貯水して各家庭に加圧ポンプで水を送る方式です。高置水槽方式と同様に受水槽はありますが、高置水槽はない点に違いがあります。災害や停電などで加圧ポンプが停止すると断水しますが、貯水槽内に残っている水は利用できます。

給水方式ごとのメリット・デメリット

ここまでご紹介した通り、給水方式は4種類に分けられ、それぞれに特徴が違います。そこでここからは、各給水方式ごとのメリットとデメリットをご紹介します。

直結給水方式のメリット・デメリット

直結給水方式は、水質面における不安がないという点がメリットです。なぜなら、直結給水方式は蛇口まで水道本管から直接水が届く給水方式のためです。毎日使う水だからこそ、水質が確保されることは大きなメリットといえます。一方で、直結給水方式には事故や災害時等に断水状態となるリスクがあります。断水した際、どのように対処するかを事前に考えておくことが大切です。

貯水槽給水方式のメリット・デメリット

貯水槽給水方式のメリットは、事故や災害で断水が生じてもすぐには断水しないことです。なぜなら、貯水槽給水方式は貯水槽に水を溜めて供給する方式であり、断水時でも貯水槽内の水を利用できるためです。注意点としては、停電の際に給水ポンプが停止すると、貯水槽に水が溜まっていても断水する可能性があります。また、貯水槽の点検や清掃、水質検査等の維持管理費などが発生します。

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まとめ

マンションの給水方式はそれぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。それぞれの方式についての理解を深め、どの給水方式がよいかを検討しましょう。

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