給水方式切替のメリットとデメリット
2024/9/17
貯水槽を用いた給水方式を利用していた建物でも、近年は貯水槽を用いない給水方式に切り替えるケースが増えています。そこで今回は、給水方式を貯水槽方式から直結給水方式へと切り替えるメリットとデメリットをご紹介します。
貯水槽方式とは?
貯水槽方式とは、水道本管から給水された水を貯水槽に貯めておき、貯水槽から各家庭に給水する方式です。短時間に大量の水を必要とする建物や、高い階にまで水を供給するための水圧が足りない場合に有効な方法であり、病院や学校、ホテルなどで多く用いられています。
高層の建物でも安定して給水が可能で、災害や断水の影響を受けにくいというメリットがあります。
直結給水方式とは?
直結給水方式とは、水道本管の水を直接各戸の蛇口まで供給する方法です。一般的な戸建て住宅では、基本的に直結給水方式が採用されています。ただし、アパートやマンションなど、水道本管の圧力だけでは足りない場合は、増圧ポンプユニットを利用した直結増圧方式が用いられます。
貯水槽方式から直結給水方式への切り替えによるメリットは?
近年では、貯水槽方式から直結給水方式に切り替えるケースが増えてきました。ここからは、貯水槽方式から直結給水方式へ切り替えるメリットをご紹介します。
給水の衛生面が向上
直結給水方式に切り替えることで、衛生面が向上するというメリットがあります。なぜなら、直結給水方式であれば水道本管の水が蛇口まで直接届くためです。
貯水槽方式の場合、貯水槽が適切に点検や清掃が行われていないと不衛生な水が送られてくる可能性もあります。直結給水方式であれば直接水道本管の水が届くため、水質汚染の可能性が低く、衛生面に優れた水をそのまま各戸で利用できます。
貯水槽の維持が不要
直結給水方式へ切り替えると貯水槽は撤去されるため、以後は貯水槽の点検や清掃が不要です。貯水槽がなくなれば、清掃や定期的な点検などのメンテナンスにかかる経費がなくなり、ランニングコストを削減できます。
スペースを有効活用
前述の通り、直結給水方式に切り替えると貯水槽は撤去されます。そのため、これまで貯水槽があった場所のスペースが解放されます。駐車場にしたり増築したりなど、貯水槽が空いたスペースの有効活用が可能です。
貯水槽方式から直結給水方式への切り替えによるデメリットは?
貯水槽方式から直結給水方式に切り替えることには、メリットだけではなくデメリットもあります。例えば、直結給水方式は貯水槽方式のように貯水機能がないため、事故や災害時に断水するリスクが高まります。そのため、事故や災害時の断水対策を練っておく必要があるでしょう。
また、増圧直結給水方式に切り替える場合のデメリットとして、増圧ポンプの設置が必要なため、そのメンテナンス費用が発生する点も挙げられます。貯水槽のメンテナンス費用はなくなりますが、増圧ポンプのメンテナンス費用が発生することを理解しておきましょう。
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まとめ
貯水槽方式から直結給水方式への切り替えには、メリットとデメリットがあります。メリットだけではなく、デメリットも理解した上で、切り替えるかを検討しましょう。