マンションに設置する受水槽とは?
2025/6/16
マンションでは居住する多くの部屋に対して安定した水の供給が求められるため、受水槽を設置するケースがあります。マンションの経営が初めての場合や受水槽に関する知識がない場合な
ど、受水槽を管理するうえで不明点や疑問点は多いでしょう。
そこで今回は、マンションに設置する受水槽について網羅的に解説します。
マンションに設置する受水槽とは?
マンションに設置する受水槽とは、水道本管を通して供給される大量の水を一時的に貯めるための水槽です。受水槽を設置することで、一度に多量の水を使用できたり、給水量を一定に保持で
きたりします。また、受水槽に水が貯まっている状態であれば、断水時や災害時にも給水を継続できる点も特徴です。
マンションには多くの部屋があり、それぞれで水を使うタイミングが異なります。受水槽があれば、各部屋の住民が水を使いたいタイミングで安定した利用ができます。
受水槽の管理は誰がする?
受水槽の管理は、建物の所有者が行うことが法律で定められています。そのため、所有するマンションに受水槽を設置する際は、適切に管理しなければなりません。
また、受水槽の管理は法律で定められているため、管理を怠ると罰則を課せられる可能性があります。
マンションの受水槽は点検や清掃が必要?
居住者が安全に水を使用できるように、受水槽は定期的な点検や清掃が必要です。
有効容量が10立方メートルを超えるものは、水道法によって1年に1回の清掃や定期検査などの実施が義務づけられています。
10立方メートル以下の受水槽の場合は、自治体ごとの管理基準に基づくメンテナンスをしなければなりません。マンションがある場所の自治体の管理基準を確認し、適切なタイミングで点検や
清掃をしましょう。
受水槽の清掃には専門の清掃業者への依頼が必要
受水槽の清掃は、誰にでもできるものではありません。有資格者による清掃が必須であるため、清掃は専門の業者に依頼しましょう。
また、清掃業者を選ぶ際は自治体に登録された事業者であるかは重要なポイントです。各自治体のホームページなどを確認し、登録されている清掃業者かを確認しましょう。
受水槽なしの新しい給水スタイルもおすすめ
受水槽を設置するためには十分なスペースが必要です。しかし、受水槽を設置するだけのスペースを確保できない場合もあります。そのような場合には、受水槽を必要としない直結増圧給
水方式もおすすめです。
直結増圧給水方式は、受水槽に水を貯めずに水道本管の水を各部屋に直接供給します。受水槽の設置スペースが不要になるだけではなく、受水槽の定期的な清掃も不要です。その一方で、受水槽がないため断水時や災害時に水を供給できなくなるというデメリットがあります。
それぞれのメリットとデメリットを把握して、どの給水スタイルがよいかを判断しましょう。
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AIMSは、給水設備のトータルプランナーです。経験豊富な有資格者が多数在籍しており、ワンストップで給水設備の施工からメンテナンスまで請け負います。
受水槽の清掃や点検もAIMSがサポートします。給水設備に関するお悩みや不安は、お気軽にAIMSにご相談ください。
まとめ
受水槽があることで、マンションの各部屋に水を安定して供給できます。また、受水槽を設置することで、断水時や災害時の備えにできます。
受水槽の管理はその建物の所有者が行うことを法律で定めており、定期的な清掃や点検が必要です。受水槽の管理に不安を感じる際は、プロへの相談を検討しましょう。